ZAITEN2023年10月号

小野社長に「誹謗中傷記事」発言の真意を質す

SBI生命「女性暴行役員」突然の辞任

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 7月24日、SBI生命は、金融庁OBで取締役兼執行役員の鶴見佳久が7月31日付けで辞任すると発表した。鶴見は本誌が8月号と9月号にて、女性に対する暴力スキャンダルを起こしたとして追及してきた人物だ。  

 鶴見のスキャンダルは、金融庁時代から8年にわたって交際してきたA子に暴力を振るったことである。茶道のカルチャースクールで出会い、交際を申し込まれたA子は、鶴見からカツラであることを明かされたことで誠実な人物だと思い込む。ところが鶴見は、長年同居している内縁の妻がいることをA子に隠していた。その存在がバレたことで、22年6月に鶴見が別れ話を切り出す。東京・吉祥寺のバーで口論となった末、鶴見はA子を2回殴り、「左頬部打撲左顔面神経不全麻痺」による全治10日間のケガを負わせた。A子は顔面の痛みに加えて、頭部に3週間ほどしびれが残るなど、肉体的にも精神的にも痛めつけられたのだ。鶴見は1年以上経過した現在もA子に謝罪をしていない。  

 この顛末を報じた本誌8月号が発売された翌日の7月4日、SBI生命ではタウンホールミーティングと呼ばれる全社員会議が開かれた。代表取締役社長の小野尚は、「報道を受けまして、私どもの方で調査しましたが、暴力事件を起こしたということはなく、記事は明らかに誹謗中傷の記事」と鶴見の暴力行為を否定する発言をした。  

 続いて当事者である鶴見も、「事実と異なる偏向報道。訴訟等も含め対応していきたい」と社員に向けて言い切った。ただし、具体的に何が事実と異なるのかも含め、報じられた内容については一切説明していない。  

 ところが、この発言からわずか20日後、鶴見の辞任が突然発表されたのだ。

......続きはZAITEN10月号で。

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