ZAITEN2023年10月号

社員総会に「パリからリモート出演」の傲岸不遜

KADOKAWA「夏野剛と茶坊主役員」で社内疲弊

カテゴリ:企業・経済

 6月22日、KADOKAWAは、埼玉県所沢市にある文化複合施設「ところざわサクラタウン」で定時株主総会を開催。東京2020オリンピック・パラリンピック(東京五輪)をめぐる汚職事件を受けてガバナンス体制を見直すとして、指名委員会等設置会社に移行した。指名委員会等設置会社は、指名委員会、監査委員会、報酬委員会を通じて経営全般を監督する取締役と、業務を執行する執行役を分離した組織形態を持つ株式会社。3つの委員会は取締役会の内部に設置され、委員の過半数を社外取締役で構成する。KADOKAWAでは移行した結果、取締役13人のうち、7人が社外取締役になった。取締役代表執行役社長CEOは夏野剛。取締役代表執行役は山下直久。代表権を持つ2人は、汚職事件で社内から逮捕者が出る前と変わっていない。取締役で変わったのは、会長だった角川歴彦の名前が消えたことだ。

 東京五輪汚職をめぐっては、大会組織委員会元理事で、受託収賄罪で起訴された高橋治之に約6900万円の賄賂を渡したとして、KADOKAWA前会長の歴彦と、元専務の芳原世幸、元五輪担当室長の馬庭教二の3人が贈賄罪で起訴された。

......続きはZAITEN10月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

メディパルHD「共和薬品買収」で業界再編加速

ゆうちょ銀行「老害・池田退任」でも前途多難

LINEヤフー「総務省カンカン」で解体危機

三菱重工「MSJさえ造れない」「H3」成功もロケット市場で惨敗必至

エネオス「脱・日石支配」偽装の新経営体制

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】JR東日本を蝕む「喜勢リスク」と〝2人の老害〟

【特集】大林組「大林剛郎会長」と〝2人の女性〟

三井住友信託「CBJ問題」で旧住信支配の終焉

レゾナックHD髙橋秀仁社長の横暴に人心乖離