ZAITEN2024年01月号

ZAITEN SIGHT

木原みずほ「メタバース市場参入」の誇大妄想

カテゴリ:企業・経済

「次世代金融への挑戦」を掲げる社長の木原正裕(1989年、旧日本興業銀行入行)の号令一下、みずほフィナンシャルグループ(FG)が仮想空間、メタバースでの決済サービスや、AI(人工知能)を使った新融資サービスなどデジタル金融事業を次々とぶち上げている。  

 リアル金融の世界で「メガバンク万年3位」が定着する中、木原は汚名を晴らすべく、「デジタルの世界で圧倒的に先行し、三菱UFJFGや三井住友FGを凌駕するトップバンクに躍り出る」と部下に発破をかけているという。しかし、メタバース市場は期待先行が実情で、米ビッグテックのメタ(旧フェイスブック)でさえ収益化できていない。システム障害を繰り返す「IT音痴」の銀行がいくら力んでも「下手の横好き」に終わるのは容易に想像できる。

......続きはZAITEN1月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ワークマン「酷暑対策法規制」で株価上昇の皮算用

「時価総額100億円以上」に厳格化 上場基準見直しのグロース市場改革

沢井製薬「特許侵害裁判敗訴」に業界激震

UBE「お笑い芸人のパパが社長」1兆円企業への夢物語

JERA〝流出人材の梁山泊〟と〝魔性の女〟

西武HD「資産売却」の仰天〝タコ足〟商法

【特集】KADOKAWA「コンプラ崩壊」の現在地

「脱創業家社長」を2年でクビにしたカシオで続く〝果てしなき漂流〟

【特集】製薬業界〝火花散る〟波乱の総会展望

【特集】「株主優待」に依存する企業のあさましさ