ZAITEN2024年06月号

政治家の「相続」にメスを!!

野田佳彦「政治家は〝歌舞伎役者〟ではない‼」

カテゴリ:インタビュー

―世襲政治の問題点を教えてください。

 昨年10月に立憲民主党が政治資金世襲制限法案を議員立法で提出しました。法案の中身は、国会議員が引退または死亡した時、政治団体や政治資金を、配偶者や3親等内の親族に引き継ぐことを禁止するものです。この法案の〝援護射撃〟をしようと、11月22日の衆議院予算委員会で発言しました。自由民主党の場合は約4割、閣僚に至っては岸田文雄首相含めて閣僚のほぼ半数が世襲だったので、審議しろという意味を込めて、「ルパンだって3世までだ」とその話をさせていただきました。  

 政治を良くしていくためのひとつの手段として、政治家のリクルートのあり方が重要だと考えています。志ある優秀な人材が集まるように、幅広く門戸を開放していかないと優秀な人材は集まってきません。「世襲の中にも優秀な人はいるじゃないか」という声はありますが、一番の問題は限られた家系からしか自分たちの代表を選べないという点です。政治家のリクルートは固定化してはいけない。国民が主役の民主主義国では当然だと思います。  

 東京・赤坂の議員宿舎に住む世襲議員は、選挙区が地方でも小学校から大学までずっと都内の学校に通っているケースが多い。東京育ちの人が地方の声を代弁する政治家になれるはずがありません。安倍晋三元首相も成蹊学園出身で、ほぼ東京で生活しており、山口に帰省するのは稀でした。国会こそ多様な意見を持ち寄って議論するところなのに、赤坂周辺で育った人たちが、多様な声を反映する政治ができるかというと決してそうではないと思います。

......続きはZAITEN6月号で。

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