ZAITEN2025年10月号
裁判でネオ社側は争う姿勢
ネオ・コーポレーションで蔓延る「壮絶パワハラ地獄」
カテゴリ:事件・社会
「チンチン電車」―。
首都圏在住の方であれば、都内唯一の路面電車「東京さくらトラム(都電荒川線)」を思い浮かべることだろう。諸説はあるものの、車内合図として使われた「チン、チン」と聞こえるベル音から付けられた愛称とされる。
しかし、ある企業の社員が目の当たりにしたものは、様相がまるで違っていた。関係者によると、地方営業で社員たちが宿泊したビジネスホテルの一室で"電車"に扮するのは全裸の若手男性社員。その若手社員の局部には、浴衣の帯が固く巻き付けられている。
若手社員はそのあられもない姿のまま、部屋の中を"チンチン電車"として引き回されていたという。営業成績が悪かったことへの"罰"として上役から屈辱的な仕打ちを受けていたようだ。
企業の名は、ネオ・コーポレーション(大阪府大阪市、以下「ネオ社」)。電気料金を大幅に減らすとされる電子ブレーカーを法人向けに製造・販売する。北海道から鹿児島まで全国計11カ所の拠点を持ち、社員数220人、2024年12月期の売上高約93億円、純利益約17億円に上る。みずほ銀行などの大手行をメーンバンクとし、18年には日本経団連に加盟、21年には業績好調に目を付けた投資ファンド・アドバンテッジパートナーズが全株を取得するなど、躍進中の注目企業だ。
公式サイトでは、「営業社員の57・1%が年収1000万円超」「早い社員であれば入社3カ月で月収100万円超」などと謳う。関係者によると、そんな高給に魅了されて、若手を中心に年間200~300人が次々と入社するが、1年後には数えるほどしか残っていないという。背景として指摘されているのは、幹部社員による壮絶極まりないパワハラだ。
......続きはZAITEN10月号で。







