ZAITEN2026年1月号
マンモス大学創業家の「法人私物化疑惑」
【特集2】帝京大学「冲永理事長・書類送検」事件の真相
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グループ学校法人理事会に乱入し実兄を侮辱した疑い
巨額資産を保有する帝京大学グループ。統帥の冲永佳史夫妻の公私混同を本誌では度々伝えてきた。 すると今年2025年10月、冲永理事長が侮辱の疑いで書類送検されたとの情報が入ってきた。事件の真相を探る―。
「帝京大学グループ総帥の冲永佳史氏が、警視庁麹町警察署から侮辱の疑いで東京地方検察庁に書類送検されたことが10月上旬に分かりました。巨大な学校法人グループトップの書類送検は、異常な事態ではないでしょうか」
こう明かすのは、帝京大関係者。冲永佳史とは、帝京大の理事長と学長、そして帝京平成大学の理事長などを務める人物。学校法人としては異様とも言える、9000億円以上の資産を保有するとみられる、帝京大グループの総帥だ。本誌では2022年3月号、25年8月号で、佳史と妻で帝京平成大学副理事長・学長などを務める寛子によるグループ支配の構造や、グループが東京都内や兵庫県神戸市などに所有する不動産を、夫妻が私物化している疑いなどについて報じてきた。
今回情報がもたらされた、佳史が書類送検された事件の舞台は、グループが抱える学校法人の一つ、荘山学園の理事会だ。 荘山学園は愛媛県松山市で幼保連携型認定こども園を運営している。23年まで理事長を務めていたのは、佳史の実母で88歳の冲永惠津子で、佳史は評議員を務める。ただ、その運営体制には問題が多いと帝京大の内部関係者が解説する。
......続きはZAITEN1月号で。
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