ZAITEN2021年11月号

ハズレしかいない総裁選候補者たち

【自民党新総裁選特集】佐高信「岸田文雄は『無味無臭』の嘘サプリ」

カテゴリ:政治・国際

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  岸田文雄氏(写真は公式サイトより)

 自民党の新総裁が誰になるか、当てたところでくだらないだけだ。私に言わせれば、立候補者は全員マイナス評価である。「目糞鼻糞を笑う」というが、マイナス30とマイナス40を比べるような内輪の茶番など、傍から見れば笑うに笑えない。

 元来の自民党総裁選は、派閥の領袖が政治理念を戦わせる絶好の舞台だった。しかし、今や自民党でありながら卑しくも憲法を守ろうというハト派が出なくなって久しい。自民党総裁選に護憲派が出馬したのは加藤紘一が最後だろう。それだけ、いまの自民党がバランスを欠いているということだ。

 曲がりなりにも宏池会を継いだ岸田文雄は、「憲法改正を目指す」と公言した。歴代会長の加藤や古賀誠は「戦うリベラル」だったが、岸田はその古賀を切った。情けないほど安倍晋三へのすり寄りを見せた岸田に、もはや宏池会を名乗る資格はない。  

 岸田は政治家になる前、日本長期信用銀行(現・新生銀行)に勤めていた。長銀は宏池会の創始者である池田勇人が設立した銀行で、消息筋によると、リップルウッドらに二束三文で売り飛ばされるまでは"宏池会のサイフ"だったという。最近、北尾吉孝率いるSBIホールディングスが新生銀にTOB(株式公開買い付け)を仕掛けたが、これは象徴的な出来事だろう。一種の比喩として、岸田がキングメーカーを気取る安倍に敵対的TOBを仕掛けられたと考えると面白い。抜け殻となっている宏池会を清和会がぶんどろうというのだ。

......続きは「ZAITEN」2021年11月号で。

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