ZAITEN2022年04月号
【特集】ブリヂストン石橋CEO「人売り経営」の失策隠蔽
本誌でもその密室主義、パワハラ気質ぶりを再三報じてきたブリヂストンCEO(最高経営責任者)の石橋秀一。さる2月発表の2021年12月期決算は前年の赤字から一転、最高益を叩きだした。石橋流の強権経営の面目躍如と言えるが、その実態はあまりに空疎。なぜなら決算発表に先立つ2カ月前、ブリヂストンは非タイヤの化工品2事業を譲渡することを発表したからだ。実に8000人に及ぶ転籍ながら、社員たちは先行きの詳細をいまだ説明されていない上、経営トップである石橋からは何ら直接的なメッセージは発せられていない。そればかりか、売却される事業の迷走と混乱を引き起こしたのは、当の石橋本人というのだ―。失策の「舞台」そのものを消し去った〝演技性経営者〟の責任を問う。
ZAITEN2022年04月号ブリヂストン石橋秀一